まず最初に、今回の記事は舞台探訪ではありません。

次の宿泊を伴う舞台探訪まで少し期間がありますし、いのけんさんの「咲-Saki-阿知賀編」アニメの続きっていつやるんですか?」の記事を読んで私も考察記事を書きたくなりました。

といっても、もちろん私も事情通というわけではなく、乏しい知識と咲-Saki-ファンとしての願望というか妄想を総動員して推測した結果ですので、そこのところご了承ください。

さて、私が咲-Saki-阿知賀編の追加3話で一番気にしているのは、「本当にテレビ放送してくれるのか?」ということです。
ここは、少年ガンガン2012年7月号に載っていたインタビュー記事での「放送および無料配信」という小野監督の言葉を信じてみたいと思います。(この前提がないと、以下の考察はまったくの無意味になってしまいます)
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少年ガンガン2012年7月号より オレンジ線は管理人による

通常、テレビ放送の費用はスポンサーから回収するのですが、咲-Saki-阿知賀編第1話~第12話のスポンサーは、SQUARE ENIX、PONY CANION、Lantice、Alchemist (テレビ大阪の場合)で、スクエニとポニーキャニオンが大口です。(提供でスポンサー名が呼ばれるのは大口の印)
どちらも、たぶん咲阿知賀編製作委員会のメンバーでしょうから、放送費用の大部分を自分で出していることになります。つまり、アニメの出資者である咲阿知賀編製作委員会(=インタビューで出てくる委員会) は、テレビ放送自体で費用を回収することができません。
では、何で費用を回収するかというと、ポニーキャニオンは、BD/DVDの売り上げ、スクエニは、少年ガンガンおよびコミックの売り上げ増ということになります。
BD/DVDの発売が放送からしばらく後になるであろうポニーキャニオンの事情は横においといて、スクエニとしては、追加放送を咲-Saki-阿知賀編のコミックの売り上げ増につなげたいのはまず間違いないと思います。

私は、追加3話が公表されて、咲-Saki-阿知賀編コミック3巻が8月25日発売になることが発表された時、放送は8月~9月かな?と思っていたのですが、どうやら違うようです。ということで、咲-Saki-阿知賀編コミック4巻か5巻の発売に合わせてくるだろうという仮説を前提にして、追加3話の放送時期を推測するために、咲-Saki-阿知賀編コミック4巻と5巻の発売日を予想してみます。

        少年ガンガン連載   コミック  
2011年8月     第1話 (1巻)
     9月     第2話 (1巻)
    10月    第3話 (1巻)
    11月    第4話 (2巻)
    12月    第5話 (2巻)
2012年1月    第6話 (2巻)
     2月    第7話 (3巻)
     3月    第8話 (3巻)   1巻発売
     4月    第9話 (3巻)
     5月    第10話 (3巻)
     6月    第11話 (4巻)   2巻発売
     7月    第12話 (4巻)
     8月    第13話 (4巻)   3巻発売
     9月    第14話 (4巻)
    10月    第15話 (5巻)
    11月    第16話 (5巻)
    12月    第17話 (5巻)   
2013年1月    第18話 (5巻)   4巻発売は
     2月                この辺か?
    3月    
    4月
    5月                5巻発売は
    6月                この辺か?
    7月

コミック4巻は第11話から収録されることが確定していて、第14話が50ページくらいで丁度良いページ数になるので、第11話~第14話が4巻、アニメ2話分が4話に相当しそうということで第15話~第18話が5巻で阿知賀編完結と予想しています。

この表を見ていると、少しおかしなことに気がつくかと思います。コミック1巻と2巻は少年ガンガンに載ってから5ヶ月後に発売しているのに、3巻はなぜか3ヶ月後と急いでいます。これが追加3話の放送に合わせてというのであれば急ぐのもわかるのですが、そうではないようです。しかも4巻の発売は、早くても今年12月以降になりそうです。2巻が1巻の3ヶ月後に発売、3巻が2巻の2ヶ月後に発売なのに、4巻は3巻の早くて5ヶ月後というのは、どう考えても売り上げにマイナスです。もちろん、スクエニがそんなことわからないはずがないので、これだけ間をあけるには何か理由があるはずです。

その理由として一番考えられるのは来年1月(もしかしたら4月かも)に盛大に咲-Saki-祭りをしようとしているのでは?ということです。
そもそも、追加が3話だけというのは中途半端だと思いませんか?他のアニメでは、分割2クールという形で、2クールの話を少し間を開けた1クールずつに分けて放送することは、よくあります。しかし、咲-Saki-阿知賀編はAブロックの準決勝決着まで描かれるというのは確定していますので、追加3話から増えることは考えにくいです。
では1クール分の放送枠を確保したとして、追加3話を除いた残り9話もしくは10話は何を放送するでしょうか?阿知賀編の再放送というのがありえそうな話ですが、それではもったいない。
咲-Saki-阿知賀編のアニメを見て、漫画版と比べて本編のキャラの出番が多いなと思いませんでしたか?もちろん、本編から見ていたファンへのサービスの意味もあると思いますが、私は阿知賀編から見始めたファンへの本編への誘導を兼ねているような気がしています。
ということで、私は、咲-Saki-阿知賀編の追加3話とBブロックの1回戦および2回戦のアニメ化つまり実質咲-Saki-の2期を2013年1月、または4月から1クールで放送すると予想します。(本当は2クールにしてほしいのですけど、Bブロック2回戦までなら余りまくりますし、Bブロック準決勝までならストックが足らなさそう)

「咲-Saki-阿知賀編 episode of Side-A のアニメで本編の話をして良いの?」と思う方もいらっしゃると思いますが、アニメ 咲-Saki-阿知賀編の原作は何か、クレジットを見て確認してみてください。
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原作
 小林 立 『咲-Saki-』
 掲載『ヤングガンガン』スクエア・エニックス刊


原作は、少年ガンガンに連載されている方ではなく、ヤングガンガンに連載されている方なんです。
ネットで時々「小林立先生は、阿知賀編は早く終わらせて本編に専念して欲しい」という意見を見かけますが、私は、それは大いなる勘違いだと思います。
阿知賀編はスピンオフという形態をとっていますが、咲-Saki-を構成する一部であり、もしかしたら小林立先生の頭の中にしか存在しなかったものを、五十嵐あぐり先生がコミカライズし、小野監督や浦畑さんをはじめとするスタッフや多くの声優さんの力でアニメ化されることによって、漫画やアニメで見ることができるようになりました。私は一ファンとして感謝しつつ楽しみに公式発表や放送を待ちたいと思っています。
2012年9月1日修正
ここは、原作は 小林 立 先生で、小林 立 先生はヤングガンガンで咲-Saki-を連載していると解釈する方が自然のような気がしてきたので訂正します。